熱中症指数の計算法や暑さ指数との関係について詳しく紹介します
熱中症指数とは熱中症にかかる可能性を示す指数で「WBGT(暑さ指数)」とも呼ばれていて、熱中症指数と暑さ指数は同じ意味と考えていいです。熱中症指数の計算法を知れば熱中症になる可能性を自分で知ることができますが、ここでは熱中症指数の計算法について詳しくお伝えしていきます。
熱中症指数の計算式と4つの目安
熱中症というのは「身体が熱を作りだす働き」と「熱を排出する働き」のバランスが崩れたときにかかってしまうものです。熱中症になる計算式の要素に「気温」「湿度」「輻射熱」の3つがあり、以下のような計算式で算出することができます。
・日射のある屋外
WBGT値(℃)= 0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
・日射のない屋内
WBGT値(℃)= 0.7×湿球温度+0.3×黒球温度
この計算式で算出された値を参考に日本生気象学会が4つの目安を示しています。
31℃以上 → 危険
28~31℃→厳重警戒
25~28℃→警戒
25℃未満 →注意
この目安の25~28℃では積極的に休憩を取り、28~31℃で激しい運動は中止。31℃以上になると運動は原則的に中止となります。
熱中症指数計算式の問題点とその解決策
上記の計算式の中に「湿球温度」「黒級温度」「乾球温度」というものがあります。この温度を測るためには専用の機器が必要になりますが、その機器を素人の私たちが用意するのは至難の業。この問題の解決策として紹介するのが熱中症指数計です。
熱中症指数計は「気温」「湿度」「輻射熱」を自動的に測定し、上記でお伝えした計算式から熱中症指数を数字で表してくれます。その場においておくだけでよく、アラームを設定しておけば警戒レベルに応じ音で知らせてくれます。
安いものだと1万円以内で購入することができるので熱中症が気になる方は手に入れたほうがいいでしょう。熱中症指数計が使用されるのは製鉄所やガラス工場のような室内が暑い場所ですが、学校や市民マラソン大会などの現場でも実際に使われています。
いろいろな熱中症指数計とその使い方
ネットで調べてみるとわかりますが、熱中症指数計は楽天などの通販ショップでいろいろな種類のものが販売されています。据え置き型から持ち運びできたり、中には首にかけて使用するものもあります。
予算に余裕がない場合は卓上型ですが、機能性にこだわる方や正確な数字を知りたいという方は黒球式熱中症指数計がおすすめです。黒球式は日射や輻射熱も測定できるので正確な数値を出すことができます。
安定した測定値を知るためには一定期間周囲の環境になじませる必要があります。風があると早く周囲の環境に馴染むことができるので覚えておくといいでしょう。